健康 Feed

2017年4月18日 (火)

透析室のご紹介

みなさん、こんにちは。国分中央病院/透析室の臨床工学技士、福留です。
今回は、国分中央病院の透析室のご紹介です。

透析室ではその名前の通り「血液透析」を行っています。ご存じの方もいるかもしれませんが、血液透析とは、腎臓の機能が著しく弱ってしまった方に受けて頂く医療です。弱った腎臓に代わって、専用の医療機器を用いて体の中の老廃物などの毒素を取り除き、体外に排出します。

透析室には医療設備として、透析機械6台(患者モニタリング装置5台・個人用透析器1台)、RO装置(逆浸透装置…水を濾過する装置)、セントラル装置(透析用監視装置)があります。

血液透析は、きわめて高度な機器と技術の上に成り立っている治療ですので、透析を担当する看護師と臨床工学技士が、透析開始から終了までの手技、機器の操作保守点検などを綿密に行っています。透析中は透析機械の管理もしていますが、患者様の状態を機械だけに頼らず、自分たちの目と手でこまめにチェックする事を心掛けています。

現在国分中央病院の透析業務は、月・水・金曜日2クール、火・木・土曜日1クールで、入院及び外来の患者様に対応しています。今後とも患者様や地域の皆様に信頼していただける治療を目指し、努力を積み重ねていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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また国分中央病院では、高気圧酸素治療も行っています。高気圧酸素治療とは、患者様に高濃度の酸素を吸入して頂くことによって病態の改善を図る治療です。高気圧酸素治療への適応などご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

2017年4月 3日 (月)

薬好きの薬剤師/薬嫌いの薬剤師

みなさん、こんにちは!国分中央病院/薬剤師の折口です。

病院や薬局、ドラッグストアなど、意外と身近にいる薬剤師。いろんな薬剤師がいますが、今回のブログではおおざっぱに、薬好き/薬嫌いで薬剤師を分けてみるお話です。

症状があると薬に頼る薬剤師と、そうでもない薬剤師がいます。

例えば、風邪薬などを例に挙げると解りやすいと思います。風邪の原因はウイルスというものであり、一般的に風邪薬というのは、風邪の諸症状(咳・鼻水・頭痛・高熱)を緩和させる為のもので、根本的治療にはなりません。風邪は、人間の持つ防御機能である免疫力・自然治癒力によって治るものです。つまり、咳・鼻水により風邪のウイルスを排出し、高熱によってウイルスを弱体化させる事によって治療は行われるものです。では、なぜ風邪薬があるかと申しますと、薬で症状を和らげた方が、しっかりご飯も食べられ、ぐっすり睡眠をとれるという理由から処方される事が多いです。

さてここで、薬好きの薬剤師と薬嫌いの薬剤師、それぞれの立場からの意見です。

薬好きの薬剤師に言わせると、「症状を少しでも軽くし、仕事に支障が出ない様にしたい」という言葉が返ってきます。薬嫌いの薬剤師に言わせると、「風邪薬を飲むと眠くなり集中力が欠け、ミスを起こしてしまう。発熱した方が、治りが早い」という言葉が返ってきます。

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かなり単純にした例え話ですので、もちろんどちらが正しいとは言い難いですが、患者様の状態・意思、または状況によって、正解は変わってくるのでしょう。そこまで患者様の状況を親身になって理解して、そして薬の専門家として答えを出すのが、薬剤師のあるべき姿とも思います。(ただし、発熱が4日以上続くと別の病気が潜んでいる可能性もあります。また高熱による異常行動、急性脳症と呼ばれる意識障害等も現れてくるので注意しましょう。)

何はともあれ、医師・薬剤師以外の人が安易にインターネットで情報を集め、自己判断で薬を中断するのはやめましょう。近くのドラッグストア・薬局には薬剤師もいますので、ちゃんと相談してから薬は飲みましょう。

2017年3月27日 (月)

素晴らしい笑顔に出会えたこと

こんにちは!国分中央病院/居宅介護支援事業所のケアマネージャーです。
10年以上ケアマネージャーとして働いてきましたが、そのなかで印象に残った出来事の一つについてご紹介したいと思います。

私が担当してきたAさんはいつもうつむいていて、話しかけても黙って頷くだけでした。ある時、玄関にあった釣り道具を見つけ、その話をしたところ、昔はよく釣りに行っていたとのこと。何とかAさんの笑顔を見たいという気持ちから、釣りにお連れすることを思いたち、某デイサービスに相談をして、協力してもらうことにしました。釣り当日、私も港まで足を運びました。そこで私は初めて、Aさんのこれまで見たことのない素晴らしい笑顔に出会うことができました。
後日、その日の話をしていると、ご本人も奥様も感極まって涙を流されました。一人の力では難しいことも、チームとして動けば叶えることができるんだと、実感した出来事でした。

ケアマネージャーは利用者様の人生に関わっていく仕事です。
利用者様やご家族の想いを聞きながら、辛い気持ちになることもありますが、チームとして何かを成し遂げた時の達成感は何事にも代えがたいものです。

これからもお一人おひとりのご利用者様やご家族に寄り添い、要介護状態にあっても小さな喜びや達成感を持っていただけるように、これからもご支援していきたいと思います。

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2017年3月20日 (月)

口腔ケアを実施しています

みなさん、こんにちは!

今回は、国分中央病院に4つある病棟のうちのひとつ「2病棟」から、お話させていただきます。国分中央病院では、入院患者様のお食事後に病棟スタッフで、患者様の口腔ケア(こうくうケア~お口の中のおそうじ)を実施しています。

お口の中を清潔に保つ効果は、虫歯予防だけではないんです。

例えば肺炎の予防。口腔ケアを実施することで、肺炎の罹患率は半分になると言われています。継続的な口腔ケアは、口や喉の細菌量の減少に加え、口臭の減少、歯肉炎の減少、発熱率の減少、誤嚥性肺炎の減少、そして死亡率の低下などの効果があると報告されています。

そんな効果の期待できる口腔ケアですが、「口腔ケアってどんなもの?」という方のために具体的にご説明します。口腔ケアとは、検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼・摂食嚥下のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、口臭の除去、口腔乾燥予防などを指します。

病棟の患者様の中には、唾液の分泌量が少なく口腔内が乾燥しがちな方もいらっしゃいます。そのような方には、まず口腔内を専用の湿潤ジェルで適度に湿らせてからケアを行います。乾燥状態では汚れも取りにくい上に、口腔内を傷つける恐れがあるためです。口腔ケアを行う上で、忘れてはならないのが舌の汚れ。最近では痛くない舌ブラシがドラックストアなどにも数多く売られており、ご家族が準備して下さっていることも多いです。舌はデリケートな部分でもあるので、やさしくこすります。最後に、湿潤ジェルで保湿します。

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口腔ケアを行う上で一番大切なことは、ケアを始める前に「○○さん、今から歯ブラシをしますね。」という、声掛けなんです。誰だって口の中をのぞかれるのは抵抗があると思います。口腔ケアが苦痛にならないように、楽しい雰囲気で、なおかつ気持ちの良い口腔ケアを行っていくことが大切だと考えています。

患者様のお口を清潔に保つことで、健やかに入院生活を送っていただけるように支援していきたいと思います。

2017年3月13日 (月)

春はお酒の季節?

こんにちは!国分中央病院/健診室の保健師です。

春は出会いと別れの季節でもあり、きれいな桜も見ごろになる時期ですね。そんな時、ついつい飲み会やお花見で飲み過ぎてしまいがちだと思います。そこで今回は、「お酒」についてのお話です。

お酒は太る?

飲んで食べると、やっぱり気になるカロリー。お酒のカロリーをご飯に換算すると…。
(※お茶碗1杯(140g)=235kcalで計算)

  • ビール中ジョッキ1杯(500ml):200kcal ⇒お茶碗軽く1杯
  • 日本酒1合(180ml):170kcal ⇒お茶碗3分の2杯
  • ワイン1杯(120ml):100kcal ⇒お茶碗半分くらい
  • 焼酎ロック1杯(60ml):85kcal ⇒お茶碗半分弱

お酒はけっこうカロリーが大きですね。そしてお酒を飲むとおつまみも…となります。おつまみも足すと1回の飲み会での摂取カロリーはもっと、増えてしまいます。

また飲み会後に空腹を感じ、シメのラーメン(女性だと甘いスイーツ?)なんて食べちゃう人もいますが、その空腹、実は錯覚なんです!!飲酒後、肝臓ががんばってアルコールを分解しようと働くことで、糖分が肝臓に集まります。そのため、血糖値が下がってきたと勘違いした脳が空腹の指令を出します。そこで、ついついラーメンやスイーツに手が伸びてしまうんです。

夏も近づいてきます。食べ過ぎ・飲み過ぎに注意し、楽しく、そして後悔しない飲み会にしましょう。

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2017年2月28日 (火)

患者様に寄り添う看護を目指して

こんにちは!国分中央病院/2病棟の看護師です。

私達の働く国分中央病院3階には、『多目的ホール』という場所があります。大 きなテレビがあって、患者様がテレビを見たり昼食を食べたりと、リラックスしていただく場となっています。

さて2病棟には長期の入院が必要な患者様も多く、やっぱりご家族が恋しくなったり、一日も早くご自宅に帰りたいというお気持ちの強い方もいらっしゃいます。そこで理学療法士を中心としたリハビリスタッフから、患者様のリハビリを多目的ホールで行いながら、病院職員と患者様、または患者様同士の交流を深めることで、少しでも患者様のお気持ちにゆとりを持っていただけないだろうか、と言う提案がありました。そして1月末より、多目的ホールにてリハビリを行っています。

  • リハビリテーションの様子

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今まで病棟の看護師・介護士は、病棟からちょっと離れているリハビリ室での患者様のご様子は、なかなかじっくり見ることができませんでした。しかし病棟すぐ近くの多目的ホールでリハビリが行われることで、日頃のカンファレンスだけでは伝わらない、詳細な患者様の状態やお気持ちに触れることができ、より患者様お一人お一人にあった看護を考える、良いきっかけとなっています。

これからもあらゆる機会を活用して、患者様に寄り添った看護とは何かを、考え続けていきたいと思います。


2017年2月20日 (月)

地域医療介護連携室ってなに?

みなさん、こんにちは!
さて、国分中央病院の玄関付近、道路に面したところに、もう一つの「ドア」があることをご存知でしょうか?そのドアは、国分中央病院の「地域医療介護連携室(略して、地域連携室です)」という部署の入り口なんです。

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地域連携室という名称にある「連携」ってなにかと言いますと…。

地域住民の方と病院のつながり、病院と他の病院のつながり、病院と介護施設のつながり、または病院と行政のつながりなど、医療や福祉サービスを必要とする地域住民の方と各医療・福祉機関とのパイプ役として、連携していく活動を行っています。

現在、国分中央病院の地域連携室には、看護師1名とソーシャルワーカー4名が勤務しています。この5名で、入院・退院の相談・調整・医療相談・福祉相談等の患者様に関する総合窓口業務を行い、さらには患者様がより良い医療・福祉サービスを円滑に安心して受けて頂くことができるようがんばっています。

地域連携室の最も重要なキーワードのひとつに「多職種連携」が挙げられます。多職種連携とは様々な専門職(医師・看護師・薬剤師・療法士・介護福祉士・歯科衛生士・社会福祉士・ケアマネージャ・管理栄養士・放射線技師・臨床検査技師・臨床工学技士・医事!)が互いに連携を取ることをいいますが、これは同じ目的に向かって患者様への支援をスムーズに行うためには欠かせない要素なんです。

このお話をぜひしたいのですが、ちょっと長くなるのでまた次回、具体的にどのような「多職種連携」をとっているのかを、転院相談から退院までの流れにフォーカスをあててご紹介したいと思います。

2017年2月14日 (火)

訪問看護サービスを画像でご紹介

こんにちは!国分中央病院/訪問看護ステーションの看護師、池田です。
2月に入り梅の花もちらほらと咲きだしました。暖かい春ももうすぐですね♪

以前このブログで、「訪問看護サービスを利用するには?」というタイトルで、少しだけ訪問看護サービスのご案内をさせていただきました。その内容と重複しますが、訪問看護は、病気や障害を持ちつつも、病院ではなく、住み慣れた家や街で過ごしたいという方を支援するサービスです。

今回は、私たち訪問看護師がどのような看護を行っているか、画像でご紹介します。

・人工呼吸器の管理

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・胃ろうの管理

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・食事介助

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そのほか、入浴介助などなど。
住み慣れた家でいつまでも安心して暮らしたい、でも健康に不安がある…そんな時は私たち訪問看護師にお手伝いさせてください。

ご相談はお気軽に、国分中央病院/訪問看護ステーション(TEL:0995-73-7111)までご相談ください。

2017年2月 6日 (月)

中央材料室へようこそ!

こんにちは!今回は国分中央病院で(あまり?)目立たない部署、中央材料室(以下、中材-ちゅうざい-)のご案内をいたします。

中材では、国分中央病院のほか、病院に隣接するサービス付き高齢者向け住宅/メディカーサ国分中央で使用する医療器具の洗浄・消毒・滅菌作業、および医療材料や消耗品の仕入れ業務を行っております。

治療に使用した器材は、血液などの目に見える汚れのほか、目には見えない微生物や細菌が付着している可能性があります。不用意に使用済み器材を扱えば、院内感染などの危険があります。

そこで中材の出番です!

使用済み器材を適切に洗浄して付着した細菌数を減らし、次に消毒薬にて生存する微生物を減らし、さらには滅菌器で、全ての微生物を死滅させるように処理をします。滅菌は重要な仕上げの工程となりますが、高温に耐えられる器材は「高圧蒸気滅菌装置」で、高温に弱いゴムやプラスチックなどの器材は「酸化エチレンガス滅菌装置」でと、器材に応じて使い分けて、確実な滅菌を行っています。このように中材は、院内感染を防ぐ重要な役割を担っている部署なのです!

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さらに院内等で使用する医療用材料・消耗品の仕入れ・保管、各部署への配達業務も重要な業務です。

昨今、医療用材料・消耗品はディスポサブル化(使い捨て)が進んでおり、その分種類も増えて、仕入れも増加傾向にあります。各部署スタッフが必要としている物品が在庫不足にならないよう確実に届け、また再滅菌物が期限切れで使用不可にならないように見回るため、常に足・腰・目(?)を鍛えております。

また余分に仕入れて無駄な経費につながらないように、日々の在庫管理を心掛けております。

治療や看護を陰ながら支える部署で、直接患者様と接することはありませんが、常に患者様が、安心して安全な医療を受けられるよう、陰ながらがんばっています。

2017年1月30日 (月)

デイケアから毎月恒例の誕生会です!

みなさん、こんにちは!国分中央病院/デイケアです。

当院デイケアのご利用者様は、年齢層は46歳から最年長は102歳と幅広く、そのおひとりおひとりの誕生月に『また一年、お元気でお過ごしください』との思いを込めて誕生会を開催しております。
誕生会では毎回ボランティアの方を招き、楽器演奏や歌唱、寸劇などを披露して会を盛り上げて頂いています。今月は趣味でギターを演奏される二俣洋さんにお越しいただきました!

実は二俣さん、去年お母様がメディカーサ国分中央に入居される予定だったのですが、入居を前にお亡くなりになり、利用されるはずだったデイケアで、お母様の前でギター演奏するつもりだったとのこと。今回の誕生会で是非演奏したいと申し出てくださり、薩摩川内市からお越しいただきました。

披露していただいた曲目は「ああ人生に涙あり(水戸黄門主題歌)」に始まり、「異国の丘」「蘇州夜曲」など十数曲。伸びやかな歌声とギター演奏を披露して頂きました。ご利用者様も大変喜んでおられました。なかなか聴くことのできない生ギターの音色にご利用者様のみならず、我々スタッフもうっとりと聞き入ってしまいました。

二俣さんは時々ボランティアでこのような演奏をされておられるとのことで、また是非、当デイケアに来ていただくことを約束して、会の終了となりました。お母様への想いが詰まった演奏、とっても素敵でした。

二俣さん、どうもありがとうございました(´∀`*)

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*ご利用者様も聞き入って・・・*

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*バースディカードは手作りで*