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2017年1月10日 (火)

胃がん検診のススメ(胃バリウム検査)

こんにちは。国分中央病院の診療放射線技師です。

胃がん…って、聞くのも嫌になる怖いイメージのある病気ですよね。日本では大腸に続いて2番目に患者さんの多いがん(2012 年推計)なのですが、研究も進んでいて、早期発見による治癒も十分期待できる病気です。その早期発見に役立つのが「胃がん検診」。胃がん検診で行われる検査は複数ありますが、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。今回は「胃バリウム検査」です。

胃バリウム検査
10年ほど前までは、胃の検査というとこの胃バリウム検査が多かったのですが、最近は胃カメラ検査が主流です。ただ胃カメ ラ検査と比べて苦痛が少なめであることと、胃全体の形や動きが観察できるというメリットがあります。

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胃バリウム検査の流れ

  1. バリウム(150ml)を飲んで、お薬で膨らませた胃に入れてもらいます。
  2. 胃の粘膜表面に付着したバリウムをX線撮影で観察します。X線を通さいないバリウムにより、胃表面粘膜の形状が細かく観察できるので、「粘膜の状態」「病変の形」が確認できます。
  3. また胃の全体を観察しますので、胃のバランスの良し悪しや、胃粘膜の表面に現れない病変を発見できることがあります。
  4. もし病変や胃炎が見つかった場合、胃カメラによる精密検査をお勧めすることになります。

日本でのがん死亡率の上位にある胃がんですが、早期発見・早期治療をすることにより、生存率は極めて高い部類のがんです。逆に発見が遅ければ、生存率が非常に下がってしまいます。健康診断を含めガン検診を受診されていない方は、ぜひ当院にご相談ください。

2017年1月 4日 (水)

あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます!国分中央病院/医事部です。
お正月以降ここ数日は、ちょっと暖かい日が続いています。皆さまいかがお過ごしでしょうか。体調を崩されている方はいらっしゃいませんか?

当院の外来患者様でも風邪症状のある方も多く、またインフルエンザやノロウイルスも流行しております。当院では院内の感染対策として、面会者の皆さまにマスクの着用と検温をお願いしております。体調の優れない方や体温が高い方は、本当に心苦しいのですが、面会をお控えいただいております。皆さまのご理解・ご協力をお願いいたします。

さて病院の受付におりますと、患者様やご家族の皆さまに声をかけて頂く機会も多く、いつも元気をもらっています。心より感謝いたします。
今年一年も、皆さまと元気なお姿でお会いできることを楽しみにしております。

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2016年12月 5日 (月)

お祝い膳でおもてなし

みなさん、こんにちは。!
今回は、サービス付き高齢者向け住宅/メディカーサ国分中央の厨房からお届けします。メディカーサ国分中央には建物内に厨房があって、管理栄養士と調理師が毎日、入居者の方のお体や健康状態に合わせたお食事をご提供しています。

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そして毎日のお食事を少しでも楽しんでいただけるように、折々の工夫を凝らしています。

例えば入居者の方のお誕生日には、ささやかではありますが、お祝い膳を提供させていただいております。基礎疾患や嚥下(えんげ/食べ物の飲み込み、のことです)など体の状態等を考慮し、管理栄養士が入居者ご本人と話をしながらメニューを決めていきます。

平均年齢88歳と高齢の方が多いので、同じメニューでもその方に合わせた食材を選んで調理します。当日メッセージカードを付けて夕食にお出しします。皆様にっこりと笑顔でありがとうと言ってくださる時が一番うれしいです。

メディカーサ国分中央での生活を私たちは食で演出していきたいと日々考えております。季節の食材、行事を感じていただけるよう事あるたびにお知らせし、みんなで味わっていけたらと思います。ちなみに12月はそば打ちを企画しております。

2016年11月18日 (金)

今年も献血バスがやってきました。

みなさん、こんにちは!
11月16日に国分中央病院となりの、サービス付き高齢者向け住宅/メディカーサ国分中央の駐車場に、鹿児島赤十字の献血バスがやってきました。鹿児島県は慢性的に血液が不足しているらしく、その解消に少しでも貢献できればと、毎年献血バスに来てもらっています。

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400mlの献血では、受付から採血完了までおおよそ40分くらい。受付で、氏名・生年月日などの情報から本人確認を行い過去の記録をたどると、私は13年ぶりの献血でしたかなり久しぶりです。最近は本人確認は「指静脈認証」で行うということで、隔世の感があります。

受付後の問診と血液検査、採血はいたってスムーズに。採血中に看護師さんに話を伺うと、鹿児島県は全国でも血液不足が深刻な県らしく、他県からの"輸入"に頼っているそうです。献血バスは県に5台あってフル稼働。バスの拠点がある鹿児島市内から県下いたるところに走ります。早朝暗いうちに出発して大隅半島へ、またはフェリーに乗って奄美群島へなど、医師・看護師さんも血液の確保のために、まさに東奔西走です。

機会があればぜひみなさんも、献血のご協力をお願いいたします。

2016年11月14日 (月)

インフルエンザに気をつけて

こんにちは!
今年もインフルエンザの時期となってしまいました。皆さん、インフルエンザワクチン接種はお済みですか?今回は国分中央病院の外来看護師より、インフルエンザについてちょっとお話させていただきます。

まず、インフルエンザの症状についておさらいです。

  1. 38度以上の発熱
  2. 上気道炎(口・鼻・のどの炎症)
  3. 全身倦怠感(だるい・疲労感)

などですが、症状は風邪に似ています。
症状は通常2~3日、場合によっては5日を超えて続くこともあります。ご高齢の方やお子さま、あるいは呼吸器系や心臓などに病気を持っている方がインフルエンザにかかると、合併症を併発する恐れもあります。このような方は特に、インフルエンザワクチン接種をお勧めします。

次に、インフルエンザワクチン、そのものについてです。
インフルエンザワクチンはなんと、ニワトリの卵を使って作られているんです。「ふ化鶏卵」という特別な卵ではあるのですが、ワクチンにはわずかながら卵由来の成分が残っています。卵アレルギーのある方は注意が必要ですので、接種前に必ず医師にご相談ください。

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またインフルエンザワクチン接種後に副反応(注射したところの発熱やはれなど)が起こる可能性があります。接種後30分ほど様子を見て、体調に変わりがなければご帰宅…としているクリニックも多いようです。インフルエンザワクチンを接種される方は、お時間に余裕をもっていたほうが良さそうです。

〈インフルエンザワクチン接種を避けてもらう方〉

  • 体温が37.5度以上の方
  • 病気にかかっている方
  • インフルエンザワクチンを原因として著しく体調が悪くなったことのある方
  • 医師が予防接種を行う事が不適切と判断した方

上記に当てはまる方は、インフルエンザワクチン接種の前に、医師にご相談ください。

〈インフルエンザワクチン接種を受けてからの注意点〉

  • 接種日は過激な運動を避け、注射部位は清潔にしてください。
  • 接種した晩は、体調に異常がなければ、入浴して構いません。
  • 高熱やけいれんなど体調の変化があれば、すぐに医師にご相談ください。 

以上簡単ではありますが、インフルエンザについてお話をさせて頂きました。

ほかご不明点があれば、かかりつけ医またはご近所のお医者さんにご相談ください。インフルエンザに気を付けて、健康な毎日をお過ごしください。

2016年11月 7日 (月)

メディカーサ国分中央は3周年!

先月10月1日、国分中央病院が運営するサービス付き高齢者向け住宅/メディカーサ国分中央は、開設3周年を迎えることができました。支えてくださった皆さま、本当にありがとうございます!

そこで10月23日(日)に、ささやかながら3周年記念式典を行いました。

合計50名の入居者様並びにご家族様にご参加頂き、厨房職員による手作りのお祝い膳や看護・介護・厨房・託児所職員によるソーラン節、第一工大ボランティアによるエイサー披露、スライドショーによる3年間の入居生活を振り返りながら、大変有意義な時を過ごすことができました。入居者様の普段よりもさらに楽しまれている様子を見て、4年目、5年目と、よりよいサービスを提供し、いつまでも住み慣れた地域で活き活きと自分らしく生活して頂きたいと強く思いました。

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このようにメディカーサ国分中央では、入居者様向け、また地域の皆さま向けにさまざまなイベントを行っております。入居相談・見学等も随時受け付けておりますので、お気軽にお立ち寄り・お問い合わせください。

お問い合わせ先
メディカーサ国分中央(黒木) TEL:0995-73-7111

2016年10月25日 (火)

訪問看護サービスを利用するには?

こんにちは!訪問看護ステーションの看護師、西です。

国分中央病院では「訪問看護」という医療サービスもご提供しています。訪問看護は、病気や障害を持ちつつも、病院ではなく、住み慣れた家や街で過ごしたいという方を支援するサービスです。病気・障害とうまく付き合いながらその方らしい生活が送れるように、看護師などがご自宅に訪問して看護ケアを提供します。

さて、訪問看護サービスを利用するとき、どのような手続きが必要なのかご存じない方も多いと思われます。訪問看護は、医療保険と介護保険のどちらでサービスを受けるかによって、多少手続きが異なります。どちらの場合もかかりつけ医師の指示書が必要となります。

  1. 医療保険をご利用になる場合
    ご利用を希望される場合はかかりつけ医にご相談ください。年齢に制限はありません。

    《ご利用までの流れ(医療保険)》
    ご利用を希望される方⇒かかりつけ医(相談)⇒訪問看護事業所⇒指示書に基づき訪問

  2. 介護保険をご利用になる場合
    要支援1・2または要介護1~5に該当される方は、まずは担当のケアマネージャーに相談してください。居宅サービス計画に訪問看護を組み入れてもらいます。

    《ご利用までの流れ(介護保険)》
    ご利用を希望される方⇒ケアマネージャーに相談⇒かかりつけ医⇒指示書に基づき訪問

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また訪問看護の料金は、利用する公的保険の種類によって異なります。

関心のある方はお気軽に、国分中央病院/訪問看護ステーション(TEL:0995-73-7111)までご相談ください。

2016年10月11日 (火)

臨床美術ってなに?

こんにちは!
今回は、国分中央病院の通所リハビリテーション(デイケア)
取り入れています、「臨床美術」についてのご紹介です。

臨床美術ってなに?…初めて耳にする方も多いのでは
ないでしょうか。
臨床美術とは、絵を描いたり、ものを
作ったりという創作活動が脳の働きを活性化させて、
高齢者の認知症ケアに効果があるのではないかという
発想から開発された、1996年に誕生した比較的新しい
取り組みです。専門知識を持った臨床美術士が、参加者
お一人お一人の個性や状態に合わせて、その人の意欲
と潜在能力を引き出していく独自のプログラムとなってい
ます。現在では、発達が気になる子どもへのケアや小学
校の授業、社会人向けのメンタルヘルスケアなど、幅広く
取り入れられているようです。

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国分中央病院では月に1回、第2木曜日に臨床美術士
の先生をお招きし、通所リハ利用者様への取り組みを
行っています。「むずかいしいな~」「楽しいよ」「絵は苦
手なのよ~」など反応は様々ですが、先生のほか職員
もお手伝いし、それぞれに作品を完成させ、最後に参
加者全員で鑑賞会を開きます。「苦手だ」とおっしゃって
いた方も最後にはご自分の作品に満足され、お持ち
帰りになられます。

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見学も随時受付けておりますので、どうぞお気軽に
お問い合わせください。

お問い合わせ先:国分中央病院/通所リハビリテーション(担当:假屋)TEL:0995-45-3085

2016年10月 3日 (月)

認知症ケア講座に参加しました。

こんにちは、1B病棟の看護師です!
先週9月23~24日に、鹿児島県慢性期医療協会主催で開催された「看護師のための認知症ケア講座」に参加してきました。

みなさんのなかにも、認知症患者さんのお知り合いや、ご家族を持つ方もいらっしゃるかと思います。2025年には、認知症高齢者は約700万人に上ると言われ、実に65才以上の5人に1人が認知症になると推測されています。もはや認知症は誰にとっても身近な病気です。超高齢社会を迎えた日本では、私たち看護師はもちろん、医療・介護に携わる人は全員、認知症ケアのプロフェッショナルであることが求められます。このような背景から今年平成28年に実施された診療報酬改定では、医療機関の認知症ケアをより強化する政策も盛り込まれました。

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今回の講座では、認知症の原因となる病気や症状、その治療方法を中心に学びました。認知症を患う方とどのように向き合っていくか、よりよい認知症ケアをご提供するために、看護師のほか医師・リハビリ・介護・薬剤師など、他の専門スタッフと多職種でチームをつくる重要性も、改めて理解が深まりました。さらには、認知症という病は、当事者と病院だけで解決することは非常に困難です。他人事ではなく地域全体で、認知症の方やご家族を見守り支え、孤立させないこともポイントです。
この2日間は単に講師のお話を聞くだけではなく、他の病院から参加した看護師とのディスカッションもあって、とても良い刺激になりました。

認知症といっても患者さんそれぞれで症状が異なるため、個々の患者さんの症状・環境・生活習慣をどれだけ理解できるか?がとても重要で、困難なところでもあります。決して簡単ではないですが、より良い認知症ケアをできるよう、看護の現場で頑張りたいと思います。

2016年9月26日 (月)

患者さんにちょっとしたお楽しみを~敬老会を行いました~

遅くなりましたが、9月14日に敬老会を行いましたので、
その模様のご報告です!

国分中央病院には、長期間の治療・療養が必要な患者
さんを主な対象とした「療養病床」と言われる病棟があり
ます。
療養病床には、入院が長期になっているご高齢の
患者さんが多く、国分中央病院もその傾向にあります。
ということで、ご高齢の患者さんに少しでもくつろいでいた
だけるよう、毎年ささやかながら「敬老会」を行っていま
す。

まずは職員から、感謝の出し物。今年は、「詩吟師範」と
いう特技を隠し持っていた言語聴覚士/花見が、西郷
隆盛と
勝海舟の対面シーンを題材とした『両英雄』を吟じ
ました。花見さんがこんな野太い声を出せるなんて意外…。

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次にメインイベント、ボランティア/菊輪会さんの登場。
太鼓に踊りやダンス、そしてひょっとこ?も舞いだして、
賑やかで笑いに包まれたひとときを作っていただきま
した。

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最後は職員から、参加いただいた患者さんお一人
お一人に、敬老の日記念の写真をお渡ししました。
ささやかなものですが、皆さんに喜んでいただいたよ
うで、職員自身もうれしい時間となりました。

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人生の先輩のみなさんが、一日でも早くお元気に
なって、一日でも早くご自宅に帰られるよう、いっそ
う頑張っていこうと思いました。