胃がん検診のススメ(胃バリウム検査)
こんにちは。国分中央病院の診療放射線技師です。
胃がん…って、聞くのも嫌になる怖いイメージのある病気ですよね。日本では大腸に続いて2番目に患者さんの多いがん(2012 年推計)なのですが、研究も進んでいて、早期発見による治癒も十分期待できる病気です。その早期発見に役立つのが「胃がん検診」。胃がん検診で行われる検査は複数ありますが、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。今回は「胃バリウム検査」です。
胃バリウム検査
10年ほど前までは、胃の検査というとこの胃バリウム検査が多かったのですが、最近は胃カメラ検査が主流です。ただ胃カメ ラ検査と比べて苦痛が少なめであることと、胃全体の形や動きが観察できるというメリットがあります。
胃バリウム検査の流れ
- バリウム(150ml)を飲んで、お薬で膨らませた胃に入れてもらいます。
- 胃の粘膜表面に付着したバリウムをX線撮影で観察します。X線を通さいないバリウムにより、胃表面粘膜の形状が細かく観察できるので、「粘膜の状態」「病変の形」が確認できます。
- また胃の全体を観察しますので、胃のバランスの良し悪しや、胃粘膜の表面に現れない病変を発見できることがあります。
- もし病変や胃炎が見つかった場合、胃カメラによる精密検査をお勧めすることになります。
日本でのがん死亡率の上位にある胃がんですが、早期発見・早期治療をすることにより、生存率は極めて高い部類のがんです。逆に発見が遅ければ、生存率が非常に下がってしまいます。健康診断を含めガン検診を受診されていない方は、ぜひ当院にご相談ください。
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