口腔ケアを実施しています
みなさん、こんにちは!
今回は、国分中央病院に4つある病棟のうちのひとつ「2病棟」から、お話させていただきます。国分中央病院では、入院患者様のお食事後に病棟スタッフで、患者様の口腔ケア(こうくうケア~お口の中のおそうじ)を実施しています。
お口の中を清潔に保つ効果は、虫歯予防だけではないんです。
例えば肺炎の予防。口腔ケアを実施することで、肺炎の罹患率は半分になると言われています。継続的な口腔ケアは、口や喉の細菌量の減少に加え、口臭の減少、歯肉炎の減少、発熱率の減少、誤嚥性肺炎の減少、そして死亡率の低下などの効果があると報告されています。
そんな効果の期待できる口腔ケアですが、「口腔ケアってどんなもの?」という方のために具体的にご説明します。口腔ケアとは、検診、口腔清掃、義歯の着脱と手入れ、咀嚼・摂食嚥下のリハビリ、歯肉・頬部のマッサージ、口臭の除去、口腔乾燥予防などを指します。
病棟の患者様の中には、唾液の分泌量が少なく口腔内が乾燥しがちな方もいらっしゃいます。そのような方には、まず口腔内を専用の湿潤ジェルで適度に湿らせてからケアを行います。乾燥状態では汚れも取りにくい上に、口腔内を傷つける恐れがあるためです。口腔ケアを行う上で、忘れてはならないのが舌の汚れ。最近では痛くない舌ブラシがドラックストアなどにも数多く売られており、ご家族が準備して下さっていることも多いです。舌はデリケートな部分でもあるので、やさしくこすります。最後に、湿潤ジェルで保湿します。
口腔ケアを行う上で一番大切なことは、ケアを始める前に「○○さん、今から歯ブラシをしますね。」という、声掛けなんです。誰だって口の中をのぞかれるのは抵抗があると思います。口腔ケアが苦痛にならないように、楽しい雰囲気で、なおかつ気持ちの良い口腔ケアを行っていくことが大切だと考えています。
患者様のお口を清潔に保つことで、健やかに入院生活を送っていただけるように支援していきたいと思います。
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