2016年8月 2日 (火)

診療技術部 臨床工学科のご紹介

臨床工学技士とは1987年に医療に関わる職種として誕生しました。
看護師(1948年)、薬剤師(1960年)など他の医療職に対して比較的、新しい資格
です。
今回は臨床工学技士の業務に関して少し説明したいと思います。

主な業務は、血液透析、高気圧酸素治療、生命維持装置(人工呼吸器・人工心肺)、
などの医療機器の操作・管理を行っています。
最近では、だいぶ認識されてきましたが、世間一般的に見ると看護師、薬剤師ほど
は、知られていない職種であり、仕事の内容をまだまだイメージできる方は少ない
と思います。

血液透析は、腎不全などで機能が著しく低下した腎臓の代わりに、体内の血液にある
過剰な水分や不要な老廃物など、透析機械のダイアライザー(人工腎臓)を通して取
り除き、きれいになった血液を体内へ戻す透析療法です。通常、1回の透析時間は開
始から終了まで、約3~4時間かかり1週間に2~3回ほど行います。

高気圧酸素治療には救急的適応として、低酸素性脳機能障害、脳梗塞、急性心筋梗塞、
ショック(敗血症性)、腸閉塞、(イレウス)など、非救急的適応として、難治
性潰瘍(褥瘡など)に伴う抹消循環障害、熱傷または凍傷など(「日本高気圧環境医
学会」)、通常より高濃度の酸素を体内に取り込むことで病態の改善を図ろうとする
治療法です。

また、人工透析・呼吸器など医療機器の保守・点検を行い、いつでも安心・安全に使
用できる様に対応しています。

今後とも患者さんや地域の皆さんに信頼していただける治療を目指し、努力を積み重
ねていきたいと思いますので宜しくお願い致します。

2016年7月25日 (月)

第14回 「健康教室」を開催します(ご案内)

梅雨が明け、毎日あつい日が続くようになりました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか?

当院では、8月3日(水) 10:00から1階サロンにて「夏バテしない体づくり」
をテーマに 健康教室を開催します。

夏バテ予防の食生活のポイントやレシピのご紹介、試食を準備してお待ちして
おりますので 暑い中ではありますが、お気軽にご参加ください。



 ■ 夏バテしない体づくり   
               
管理栄養士:黒丸 加奈子

 日 時: 平成28年8月3日(水)
               10:00~10:30 

 場 所: 当院1階 サロン

 参加費: 無料

お問い合わせ先:  
               医療法人美﨑会 国分中央病院 栄養管理室
               Tel  0995-45-3085

2016年7月20日 (水)

身体拘束廃止を目指して

身体拘束とは「治療に支障となる挙動がある」または「事故の危険性がある」場合

  例えば                                                                                        
 「点滴の針を抜く行為」や「酸素マスクをはずす行為」「栄養チューブを
   抜く行為」「自分の体に傷をつける行為」「多動による転倒転落」など 

に患者さんの安全を守るためにどうしても必要な場合には、ご家族の了承・要望に
沿って、抑制帯や拘束用手袋(以下ミトン)の使用を余儀なくせざるを得ない場合
があります。

しかし、身体拘束を行うことで人間としての誇り・尊厳を奪うことになるので我々
は、身体拘束廃止の取り組みを行っています。

改善の1例として以前、経管栄養チューブの自己抜去や痒みがあり、体を掻きむしる
行為をして傷をつくってしまうため、ミトンを着用して抑制をしている状態で、転院
して来られた患者さんがいらっしゃいました。

そこで、私どもの病棟で身体拘束解除への取り組みを開始しまし、週に1度、多職種
にて話し合いを行い、それぞれの職種で見守りを行っている間、ミトンをはずす時間
を少しずつ長くしていく事や爪のケアなど、根強く継続していくことで、時間がかか
りましたが現在では日中において全く拘束をしていない状態となっています。
多職種間で連携を図り、チームとして取り組んだ結果だと思います。

これからも患者さんへ、身体拘束のない、安全・安楽な入院生活を提供できるように
スタッフ一同頑張ります。

2016年7月 5日 (火)

「お知らせ」メディカーサ国分中央・夏祭り開催について

メディカーサ国分中央では、入居されている方々、地域住民の皆様との交流の機会
として、夏のイベントを企画・実施しています。

そこで今回、夏のイベントとして「メディカーサ国分中央夏祭り」を企画しており
ます。

「かき氷・わたがし・駄菓子・焼きそば・フェイスヨーヨー」などの出店ブースや
「リハビリ室、栄養管理室、居宅介護支援事業所」などによる医療・介護の体験ブ
ースも併せて設ける予定となっています。

皆様とより良い交流の機会を持ちたいと思っておりますので、多くの方々のお越し
をお待ちしております。

日時:8月7日(日)13:00スタート
場所:メディカーサ国分中央正面玄関前
内容:かき氷・わたがし・駄菓子・焼きそば・フェイスヨーヨーなど出店
   リハビリ室、栄養管理室、居宅介護支援事業所などの体験コーナー

2016年6月29日 (水)

「認知症市民フォーラム2016」開催

「認知症市民フォーラム2016~地域で取り組む認知症~」と題しまして6月18日
に市民公開講座を開催いたしました。
講師には

九州大学院精神科神経科助教 
 ・小原 知之(おはら ともゆき)先生 

医療法人大誠会社会福祉法人久仁会理事長
群馬県認知症疾患医療センター内田病院センター長
 ・田中 志子(たなか ゆきこ)先生

お二方をお招きし、座長を当院理事長 藤﨑剛斎が務め、認知症に関する最新情報
や認知症ケアの具体的な内容や取組をご講演頂きました。

小原先生は、認知症の発症リスクを抑えるためにはどのようなことに気を付ければ
よいか、また、認知症を発症したときに使われるお薬の効果についてのお話をして
いただきました。
田中先生は、ご自身の病院理念である「ともに創り出す」「共に育む」「共に癒す」
をもとに、認知症にやさしい地域ネットワーク作りのため、現在、取り組んでいる
活動をご紹介していただきました。

公演終了後にご記入頂いたアンケート結果を掲載しておりますのでご参照ください。

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2016年6月23日 (木)

企画経理部の紹介

こんにちは国分中央病院企画経理部です。

普段はあまり皆様と直接お会いする機会の少ない部署ですので、今回は少しだけ企画
経理部の紹介をさせていただきたいと思います。 

企画経理部という部署は、主に病院の収入・支出の管理を行っています。
企画経理部の年間要件の一つとして「決算」があります。
先日その「決算」作業が終わり、やっと一息つけたところです。
決算という言葉を聞くと「決算セール!」など楽しいイメージもありますが、企業と
して決算とは、とても緊張する業務になります。
決算は一年の経営成績を明らかにする非常に重要な業務であり、企業の通信簿と言っ
ても過言ではありません。
決算という報告書を正確かつスムーズに完了させるためには、日々の準備が重要です。

毎日の診療費を正確に記録し、いろいろな経費に無駄がないか、例えば、治療に必要
な薬品の購入や患者さんに提供する食事の食材は最適なものを選んで購入できている
かなど、お金の責任部門としてその都度、吟味しています。
その日々の積み重ねにより作り上げた記録を何度も精査してやっと「決算書」を作り
上げます。
 しかしここで終わりではありません!出来上がったものを、過去の決算書や経営計画
と見比べることにより経営状況を確認し、問題点や改善点を洗い出し、どうしたら
もっと成績が良くなるか考えていきます。 
みなさんにとって当院の決算は、直接は関係ないもののように見えますが、より良い
医療サービスを提供し続けるために、とても大切なものなのです。

当グループに関わる全てにおいて、地道なひとつひとつの積み重ねを通じて、真に
「霧島市民の皆さまから必要とされる病院」を目指していきますので、今後ともよろ
しくお願いします。

2016年6月 7日 (火)

人の力(コミュニケーションの大切さ)

私たちケアマネジャーは、ご家族からさまざまなご相談をいただくことがあります。

「私たち家族の言うことをまったく聞いてくれない。
   他人が話せば素直に聞き入れるのに、なんで!?」

といったご不満を聞くことも少なくありません。

ご本人とご家族の意思疎通が上手くいっていない訳ですが、そのままではますます
お互いのストレスや不信感を深めることにもなりかねません。
私たちでも自分の親とか家族に対してもそうですが、「お互い考えすぎてしまって
・・・」と言う様な、どの家族でも大なり小なり似たようなことがあるのではない
でしょうか。
そんな時こそ、わたしたちの出番だと思っています。

一つの例をあげますと、あるご家族から「谷口さんのいうことはよく聞いてくれる
から、本人と話をしてみてもらえないだろうか」と言われ、ご本人へ相談の内容を
伝えると、

「へ~そんなことを言っていましたか。」と驚かれ、
「そんなら今度また(改めて)話してみんなら」、

と言われました。

その後、ご家族皆さんで話をされた様子で、コミュニケーションが上手く取れた
そうです。
私たちケアマネジャーもご相談に対してお役に立てた時は、「良かった~」と、
とても嬉しくなります。

 今後とも悩んでおられるご家族のお役に立てるようスタッフ一同頑張って
まいりますのでお気軽に声をかけて下さい。

 

2016年5月31日 (火)

認知症市民フォーラム2016開催のお知らせ

団塊の世代が後期高齢者となる2025年には社会保障費の急増や医療・介護提供体制
の不備が指摘されております。(いわゆる2025年問題)

その中でも、今から早急な対応が必要と言われているのが認知症対策です。

2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると推計(厚労省調べ)されており、
医療・介護施設のみではなく「地域」での取り組みが重要であるとされています。

そこで、当院も認知症に関する取り組みの一環として、下記内容で市民フォーラム
を開催いたします。
全国でも高名な「小原知之(おばら ともゆき)先生」「田中志子(たなか ゆきこ)
先生」をお招きし、認知症に関する最新情報や認知症ケアの具体的な内容をご講演
頂きます。

入場無料となっておりますので是非ともご参加ください。

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2016年5月30日 (月)

通所リハビリ(デイケア)での活動のご紹介

通所リハビリでは、利用者様が毎日リハビリやレクリエーションなどの活動に取り
組まれています。
今回はその中で、月に1度の誕生会についてご紹介させて頂きます。
誕生会は毎月行っており、その月にお誕生日を迎えられる利用者様をお祝いする
ために開催しておりボランティアの方々の御協力を頂き、普段とは違った催しで
マジックやキーボード演奏など色々な余興を楽しんでいただいております。

5月に開催したお誕生会では「大正琴」のボランティア3名をお迎えして一緒に懐か
しい歌謡曲や唱歌を合唱し、皆さん楽しまれている様子でした。
中には「おはら節」の音楽に合わせて前に出て踊りだす方もいらっしゃり、大変楽
しい時間となりました。

今後も誕生会だけではなく、季節に合わせた行事や催しを皆様に楽しんで、ご利用い
ただけるよう努めて参ります。

    誕生会風景
   大正琴を演奏                                 踊りを披露されるご利用者様

  お誕生会風景

2016年5月20日 (金)

「これまでの難病、これからの難病」慢性期医療展2016

 4月21日(木)から3日間開催された慢性期医療展2016に参加してまいりました。
慢性期医療展は来場者数が10万人近くを誇る国内でも最大級の医療展で、全国から非常に高い
注目を集めております。

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<慢性期医療展HP:http://www.tvoe.co.jp/bmk/outline/pa/ >

 当院の取り組みとしてお二人の先生をお招きし、下記内容にてセミナーを開催させていただきました。

セミナータイトル:「これまでの難病、これからの難病」

座長      :医療法人美﨑会 国分中央病院 理事長/院長 藤﨑剛斎

講演①     :「難病入門-難病について改めて整理する―」

         厚生科学審議会・疾病対策部会 難病対策委員会 副委員長

         公益社団法人鹿児島共済会 南風病院 院長 福永 秀敏 先生

講演②     :「難病に関する取り組み-実例紹介-」

         一般社団法人藤元メディカルシステム

         藤元総合病院 神経内科 診療科部長 大窪 隆一 先生

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≪法人としての取り組み≫
 厚生労働省が提唱する「地域包括ケアシステム」を構築するためにも、当法人では国分中央病院だけ
でなく、グループであるメディカーサ国分中央(サ高住)、ソ・ウェルこくぶちゅうおう(地域密着型特別養護
老人ホーム、併設型ショートステイ)においても難病に対する知識やノウハウを積み上げていく所存でご
ざいます。

 また当院職員である松枝寛治(薬剤部長)も別のセミナーで「後発医薬品の数量シェア80%以上への
取り組み」と題し講演を行いました。(後発医薬品=ジェネリック医薬品)
患者様の負担軽減や医療保険財政の改善を目的として今後も後発医薬品を積極的に使用していきます。

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 このような取り組みを通じ、霧島市の皆様に選ばれるような質の高い医療機関・介護施設をめざし、
今後も引き続き努力してまいります。