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2012年6月

2012年6月29日 (金)

糖尿病教室を開催しました

平成24年6月23日(土)、13時30分より当院にて糖尿病教室を行いました。
当日は、あいにくの雨模様でしたが外来の患者様や入院患者様をはじめ
糖尿病に関心のある方々の参加を頂き実施することが出来ました。

まず初めに、当院の糖尿病内科医から「糖尿病と合併症」について。
糖尿病内科の清水先生からお話しがありました。

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急性期合併症と慢性合併症について、写真を交えながら症状の説明や治療法等
の説明がありました。慢性合併症には細小血管合併症と大血管合併症があります。
細小血管合併症は血液中の血糖値が高い状態が続くことにより、細かい血管の
内壁が壊されて引き起こされる障害です。糖尿病の3大合併症と言われる「糖尿病
網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」があります。
また、糖尿病により動脈硬化が促進され、そうしてボロボロになり脆くなった血管は
心筋梗塞や脳卒中を引き起こすことがあります。これが大血管合併症です。
糖尿病は完治しない病気ですが、うまくコントロールし、糖尿病と上手にお付き合い
することが必要とのことでした。

合併症のリスクを理解して頂いた後には、「生活習慣を見直そう」題し、看護師の
福重により、参加された方の生活習慣チェックを行いました。20項目のチェック
項目がありましたが、改めてご自分の生活を見直すことで会場には大きなざわめき
が生まれていました。

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チェックの後は、自宅で出来るストレッチを皆で行いました。椅子に座って5分程度
で出来るので、高齢者の方でも無理なく気持ちよく出来るストレッチです。
爽やかな音楽も流れ、気分もリフレッシュ出来たでしょうか?

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最後に、管理栄養士の杉木から「簡単に食生活を改善できる方法はある?」と題し、
食事療法についてのお話がありました。

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食事は1日3回、お野菜から良く噛んで食べましょう。という「食べる順番療法」に
ついての説明でした。効果も期待できる療法で、"野菜⇒肉(魚)⇒ご飯”の順番で
食べると食後に急激な血糖値の上昇を防ぐことが出来ます。無理せず続けるこ
とが出来る療法ですので、ご自宅でも長く試して頂けると良いと思います。

また、多くのパンフレットを準備する事が出来ました。ご自宅でも、またゆっくりと
糖尿病について学んで頂けたらと思います。

2012年6月27日 (水)

熱中症にご注意!!

梅雨真っ只中でジメジメして何だかすっきりしない今日この頃。
鹿児島でもこの夏、計画停電が実施されるかもしれないとのことで、これからの猛暑を乗り切れるのか不安な方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか?wobbly
そこで今回は、これからの猛暑に向けて注意が必要な「熱中症」についてお話したいと思います。

熱中症とは、温度の高い日中に仕事,運動を行うことにより、体内に熱が溜まっって体の変調をきたす病気です。
熱がこもり自律神経もやられてしまうと最悪の場合、死に至る怖い病気でもあります。
熱中症は、7月下旬から8月上旬の梅雨明け直後に特に多く、また夏季以外でも急に暑くなったときなどにも起こります。
これは体が暑熱環境や体の発熱に馴れてないために起きるもので、従ってある程度、体を暑さに少しずつ馴らしていく必要があります。

熱中症が起こりやすい環境
前日と比べ、急に気温が上がったとき、梅雨明けしたばかりのとき、湿度が高いとき、
アスファルト、コンクリート、草のはえてない砂地、急に激しい仕事、運動をしたとき、
体に疲れがあるとき、このようなときは特に注意が必要です。

熱中症にならないために
 ①体調管理 ・・・ 体調の悪いときは暑い日中の外出、仕事は控える。
          (疲労、寝不足、食欲不振、体力減退、下痢をしている方など体調の悪い方は特に注意!)
 
 ②運動・仕事・・・ 暑い時期の運動、仕事はなるべく涼しい時間帯に行う。
           急な激しい運動を避ける。(十分な休憩と水分補給を!!
 
 ③衣類   ・・・ 通気性の良い服を着て、外出時はきちんと帽子をかぶる
 
 ④水分補給 ・・・「のどが渇いた」と感じたときは、すでに体は水分不足です。
           定期的に少量ずつこまめに水分補給をすることが大切です。
 
 ⑤食事   ・・・ ビタミン、ミネラル、たんぱく質をしっかり摂るようにします。


もし熱中症になってしまったら】「軽度の場合の基本事項」
 ①体を冷やす・・・・涼しい日陰やクーラーの効いた室内に移動する。
           氷や水で冷やしたタオルを手足にあてる。
           団扇や衣服で扇いで身体を冷やす。
 
 ②衣服をゆるめて休む
 
 ③水分の補給 ・・・水分も大切ですが、スポーツドリンク(ポカリスエット、アクエリアスなど)
           を少しずつ何回にも分けて補給するほうがより良いといわれてます。

上記はあくまでも応急処置です以下の症状がある場合は直ちに医師の診察を仰いでください。
 ☆ 筋肉がけいれんしているとき
 ☆ 皮ふが青白い。
 ☆ 皮ふが赤い、熱っぽい〔熱射病〕
 ☆ 反応が鈍い、言動がおかしい、意識がはっきりしないとき
           (意識がないときの水分補給は厳禁!)

最後に・・・、
万が一、熱中症になってしまった場合は、回復した後も数日間は安静にしないといけません。
また一度熱中症になった方は再びなりやすいともいわれております。
もし体調が戻らないとき、気分が悪いときはすぐに医師に診て頂くようにして下さいsign01


2012年6月 4日 (月)

医薬品安全使用のための業務手順書についての勉強会

平成24517日(木)に薬局部 部長 松枝先生が講師を務めて、表記の題材で勉強会が実施されました。

 どこの職場でも安全が第一でありますが、病院においても当然です。平成186月に医療法の改正があり、各病院・診療所等は、医薬品安全使用のための業務手順書を独自に作成し置くことが決まっています。その中で、国分中央病院の医薬品安全使用のための業務手順書について説明がありました。医薬品の採用・購入・管理について内容を紹介し、その中で特に安全管理が必要な医薬品(ハイリスク薬)について説明しました。

 

医療は日進月歩で進んでいます。安全に薬品を使用することは、当然のことですが、薬局だけでなく他部署も薬剤の安全使用には認識しておく必要があります。今回の勉強会では、これらの事が再認識されたのだと思います。これからも業務手順書は、適宜改訂し、医薬品の管理・使用に留まらず、職員への教育・研修にも活用して医療事故防止に有用なもの作成します。そして、さらに安心して患者さまが薬を服用して頂けるようにしていきます。とのことでした。

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