院内勉強会
平成24年3月23日(金)に院内勉強会を実施しました。院内勉強会は月に2回実施しています。今回は、身体拘束廃止対策委員会から『今年度(H23.4~H24.3)の報告』とNST研修に行った栄養科の迫課長より『NST(栄養サポートチーム)』についての発表がありました。
身体拘束廃止対策委員会からは、看護部の奥園部長代理が発表。
身体拘束は急性期病院のみならず慢性期病院でも大きな課題の一つとなっており、身体拘束がされている患者がいないということは、病院として『質の高い医療』を提供しているという一つの指標となります。当院では、病院全体として「身体拘束ゼロ」を目標として取り組んでいます。
今回の発表では、身体拘束廃止対策委員会が中心となって行われた身体拘束ゼロ・廃止を目標とした取組の報告が行われました。
1.身体拘束となる具体的行為についての検討。
■ベッドから落ちそうになる患者。
■点滴等のチューブを外す患者。
2.身体拘束の調査を実施。
■月に1回現場のラウンド。
■毎日、身体拘束の状況を、病棟毎に記録。
3.身体拘束の廃止が困難な事例についての改善策。
■クッションの利用。
■動き方の観察をして、一か所の柵を外す。
■何か好きな事を見つけて、それに集中してもらう。
4.身体拘束廃止対策委員会の活動方向。
■病棟毎に記録したもの等で情報共有し改善策を検討。
■リハビリの側面からの支援・助言。
結果として、日中は巡回を多くして見守る等の対応を話し合ってきた結果、食事時間帯以外では拘束のない対応が可能となっているとのことで、今後も「身体拘束ゼロ」を目標として取り組んでいきます。
『NST(栄養サポートチーム)』については、研修に参加した迫課長より報告がありました。『NST(栄養サポートチーム)』とは…、1人の患者の栄養状態を異なる職種の専門家が集まり、チームアプローチで評価を行うことにより、治療の効果が最大限になることを目的として行われています。当院では、日本慢性期医療協会のNSTの研修に藤﨑院長、看護部の吉原、薬剤師の松枝、管理栄養士の迫が参加し、4人1チーム体制で早速取り入れて参ります。