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2012年4月

2012年4月27日 (金)

院内勉強会

 平成24年3月23日(金)に院内勉強会を実施しました。院内勉強会は月に2回実施しています。今回は、身体拘束廃止対策委員会から『今年度(H23.4~H24.3)の報告』とNST研修に行った栄養科の迫課長より『NST(栄養サポートチーム)』についての発表がありました。

 身体拘束廃止対策委員会からは、看護部の奥園部長代理が発表。
身体拘束は急性期病院のみならず慢性期病院でも大きな課題の一つとなっており、身体拘束がされている患者がいないということは、病院として『質の高い医療』を提供しているという一つの指標となります。当院では、病院全体として「身体拘束ゼロ」を目標として取り組んでいます。
 今回の発表では、身体拘束廃止対策委員会が中心となって行われた身体拘束ゼロ・廃止を目標とした取組の報告が行われました。
 1.身体拘束となる具体的行為についての検討。
   ■ベッドから落ちそうになる患者。
   ■点滴等のチューブを外す患者。
 2.身体拘束の調査を実施。
   ■月に1回現場のラウンド。
   ■毎日、身体拘束の状況を、病棟毎に記録。
 3.身体拘束の廃止が困難な事例についての改善策。
   ■クッションの利用。
   ■動き方の観察をして、一か所の柵を外す。
   ■何か好きな事を見つけて、それに集中してもらう。
 4.身体拘束廃止対策委員会の活動方向。
   ■病棟毎に記録したもの等で情報共有し改善策を検討。
   ■リハビリの側面からの支援・助言。
 結果として、日中は巡回を多くして見守る等の対応を話し合ってきた結果、食事時間帯以外では拘束のない対応が可能となっているとのことで、今後も「身体拘束ゼロ」を目標として取り組んでいきます。

 『NST(栄養サポートチーム)』については、研修に参加した迫課長より報告がありました。『NST(栄養サポートチーム)』とは…、1人の患者の栄養状態を異なる職種の専門家が集まり、チームアプローチで評価を行うことにより、治療の効果が最大限になることを目的として行われています。当院では、日本慢性期医療協会のNSTの研修に藤﨑院長、看護部の吉原、薬剤師の松枝、管理栄養士の迫が参加し、4人1チーム体制で早速取り入れて参ります。

2012年4月19日 (木)

『腎透析リハビリテーションの現在』という公開講座

4月7日(土)午後6:00~8:00、鹿児島大学医学部保健学科で諏訪の杜病院からの

講師4名から、腎透析に関わるリハビリテーションの運動療法の実際と最近のトピック

を学んできました。土曜日の夕方にも関わらず100名の聴講者が集まっていました。

今までの運動療法の実際としては、評価や運動強度の設定が難しいことや、他部門の

スタッフ同士の連携があまり取れていなかったことがありましたが、今回の研修で学ん

だ事は、状態・リスクを把握した上で、積極的なリハを実施することで、栄養状態、血液

データにも影響をもたらすという報告がなされていました。

今回の勉強会での経験を、前回のブログにも紹介してある、栄養サポートチーム(NST)

や、リハビリテーション看護、介護、コメディカルと医師が連携した腎透析患者様のリハ

ビリテーションの質向上に繋げていけるように努力して参りたいと思います。

Riha1_2

Riha2_2

2012年4月 7日 (土)

栄養サポートチーム研修に行ってきました。

31日から4日まで日本慢性期医療協会、日本健康・栄養システム学会共催の「栄養サポートチーム研修会」が行われました。

当院からは、藤﨑院長、吉原看護師、松枝薬剤師そして管理栄養士の迫が参加しました。

当初の定員は160名の予定でしたが、当日会場には300名を超える参加者が集まり4日間30時間の(かなりハードな…)研修プログラムを受講しました。

2010年に栄養サポートチーム(NST)が認められ、20124月の改定で、療養病棟も算定可能となったため、参加者はみんな真剣(必死?)でした。

急性期病院の入院期間がどんどん短縮されて行く中、その後を慢性期病院でしっかりケアしていかなくてはいけない現状があります。慢性期病院では、看護もするし介護も必要。

そんな患者様がたくさんいらっしゃいます。NSTは急性期も慢性期も同じですが、実際の現場で行われるNSTは全く異なるものなのではないかと思います。

また、慢性期病院には『エンド・オブ・ライフ』の問題があります。患者様がどのような最期を迎えたいかを患者様本人、ご家族と話し合い、いざという時に最善の対応が出来るような体制作りを行う事が大切だと思いました。

余談ですが、研修中毎日有名どころのお弁当が提供されました。とにかくハードスケジュールでランチの時間も40分でしたので、お弁当の時間だけが楽しみ(まるで小学生のような…)でした。執行部の方々のご配慮に感謝いたします。

Nst