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2016年10月

2016年10月31日 (月)

みんなで食べるとおいしいね!

こんにちは!国分中央病院/3病棟の看護師です。

私たち3病棟は、60床からなる医療療養病棟です。「療養」という文字を見ると、長期入院の寝たきり患者さんが多いイメージでしょうか。確かに3病棟も、医療必要度の高い患者さんがほとんどを占めます。しかしその様な患者さんが少しでもお元気に過ごすことができる様に、リハビリスタッフ・看護師・介護士それぞれが専門性を活かして、日々の看護に取り組んでいます。

最近は「食事は起きて食堂で食べる」ということに取り組んでいます。

みんなで楽しい食事の

入院すると、全ての生活の場がベッド上やベッド周辺になりがちです。でも、みなさんも自宅で過ごすときは、布団の上では食事は摂りませんよね?そんな自宅の当たり前を入院生活に取り入れていくことで、他の患者さんとの社会的交流やコミュニケーションが拡大し、療養生活にもメリハリが生まれ、精神的健康に少しでもつながるのではと考えております。

お口から食事を召し上がる方はもちろん、鼻から胃に栄養を取り入れる「経鼻」の方、お腹に開けた穴から直接胃に栄養を入れる「胃ろう」の方も、体調に合わせて食堂へ出ていただき、テレビを観たり、スタッフと話をしながら、楽しい食事時間を過ごしています。

今後も患者さんが快適、安全に過ごしていただけるよう、スタッフ一同取り組んでいきます。

みんなで楽しい食事の写真

2016年10月25日 (火)

訪問看護サービスを利用するには?

こんにちは!訪問看護ステーションの看護師、西です。

国分中央病院では「訪問看護」という医療サービスもご提供しています。訪問看護は、病気や障害を持ちつつも、病院ではなく、住み慣れた家や街で過ごしたいという方を支援するサービスです。病気・障害とうまく付き合いながらその方らしい生活が送れるように、看護師などがご自宅に訪問して看護ケアを提供します。

さて、訪問看護サービスを利用するとき、どのような手続きが必要なのかご存じない方も多いと思われます。訪問看護は、医療保険と介護保険のどちらでサービスを受けるかによって、多少手続きが異なります。どちらの場合もかかりつけ医師の指示書が必要となります。

  1. 医療保険をご利用になる場合
    ご利用を希望される場合はかかりつけ医にご相談ください。年齢に制限はありません。

    《ご利用までの流れ(医療保険)》
    ご利用を希望される方⇒かかりつけ医(相談)⇒訪問看護事業所⇒指示書に基づき訪問

  2. 介護保険をご利用になる場合
    要支援1・2または要介護1~5に該当される方は、まずは担当のケアマネージャーに相談してください。居宅サービス計画に訪問看護を組み入れてもらいます。

    《ご利用までの流れ(介護保険)》
    ご利用を希望される方⇒ケアマネージャーに相談⇒かかりつけ医⇒指示書に基づき訪問

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また訪問看護の料金は、利用する公的保険の種類によって異なります。

関心のある方はお気軽に、国分中央病院/訪問看護ステーション(TEL:0995-73-7111)までご相談ください。

2016年10月18日 (火)

ちょっと私的に考える…ケアマネージャーの独り言

こんにちは。国分中央病院のケアマネージャーです。
プライベートなお話なのですが…義母のコトバが印象的だったのでご紹介します。

義母は50歳という若さで他界しました。肺癌でした。
長男が生まれ病院を退院した日に、義母は倒れて闘病生活に入りました。3~4か月になる長男を膝に抱っこしながら義母は、「人と会話していて、相手の方が爽やかな気持ちになれるような会話ができる男性になってね。ばあちゃんは天国から見守ってるからね。」と。天国からというのは悲しかったけれど、なんて素敵な事を言われる義母だろうと、感動した事を今でも鮮明に覚えています。
以来、自分の息子たちにもそうあって欲しいと思うし、又自分もそうありたいと常日頃思い過ごしています。

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ケアマネージャーという仕事柄、その人らしい生活環境を作るための調整役として関わらせてもらっています。せめて不快な気持ちにならないようにと心掛けているつもりですが、なにせ口下手。それならと、せめて笑顔で誠意をもって接していこうと常日頃心がけています。が、それでも言葉足らずで誤解を招いてしまったり、知識不足で迷惑かけたりなんかして、やっぱり自分はケアマネージャーには向いていないなあと落ち込んだり…。でも利用者様やご家族に喜ばれると嬉しくなり、やっぱり頑張ろう!と思ったりの、ずっと繰り返しです。

コトバ一つで嬉しくなったり悲しくなったり…、コトバとは不思議なものだなあとつくづく思います。

2016年10月11日 (火)

臨床美術ってなに?

こんにちは!
今回は、国分中央病院の通所リハビリテーション(デイケア)
取り入れています、「臨床美術」についてのご紹介です。

臨床美術ってなに?…初めて耳にする方も多いのでは
ないでしょうか。
臨床美術とは、絵を描いたり、ものを
作ったりという創作活動が脳の働きを活性化させて、
高齢者の認知症ケアに効果があるのではないかという
発想から開発された、1996年に誕生した比較的新しい
取り組みです。専門知識を持った臨床美術士が、参加者
お一人お一人の個性や状態に合わせて、その人の意欲
と潜在能力を引き出していく独自のプログラムとなってい
ます。現在では、発達が気になる子どもへのケアや小学
校の授業、社会人向けのメンタルヘルスケアなど、幅広く
取り入れられているようです。

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国分中央病院では月に1回、第2木曜日に臨床美術士
の先生をお招きし、通所リハ利用者様への取り組みを
行っています。「むずかいしいな~」「楽しいよ」「絵は苦
手なのよ~」など反応は様々ですが、先生のほか職員
もお手伝いし、それぞれに作品を完成させ、最後に参
加者全員で鑑賞会を開きます。「苦手だ」とおっしゃって
いた方も最後にはご自分の作品に満足され、お持ち
帰りになられます。

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見学も随時受付けておりますので、どうぞお気軽に
お問い合わせください。

お問い合わせ先:国分中央病院/通所リハビリテーション(担当:假屋)TEL:0995-45-3085

2016年10月 3日 (月)

認知症ケア講座に参加しました。

こんにちは、1B病棟の看護師です!
先週9月23~24日に、鹿児島県慢性期医療協会主催で開催された「看護師のための認知症ケア講座」に参加してきました。

みなさんのなかにも、認知症患者さんのお知り合いや、ご家族を持つ方もいらっしゃるかと思います。2025年には、認知症高齢者は約700万人に上ると言われ、実に65才以上の5人に1人が認知症になると推測されています。もはや認知症は誰にとっても身近な病気です。超高齢社会を迎えた日本では、私たち看護師はもちろん、医療・介護に携わる人は全員、認知症ケアのプロフェッショナルであることが求められます。このような背景から今年平成28年に実施された診療報酬改定では、医療機関の認知症ケアをより強化する政策も盛り込まれました。

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今回の講座では、認知症の原因となる病気や症状、その治療方法を中心に学びました。認知症を患う方とどのように向き合っていくか、よりよい認知症ケアをご提供するために、看護師のほか医師・リハビリ・介護・薬剤師など、他の専門スタッフと多職種でチームをつくる重要性も、改めて理解が深まりました。さらには、認知症という病は、当事者と病院だけで解決することは非常に困難です。他人事ではなく地域全体で、認知症の方やご家族を見守り支え、孤立させないこともポイントです。
この2日間は単に講師のお話を聞くだけではなく、他の病院から参加した看護師とのディスカッションもあって、とても良い刺激になりました。

認知症といっても患者さんそれぞれで症状が異なるため、個々の患者さんの症状・環境・生活習慣をどれだけ理解できるか?がとても重要で、困難なところでもあります。決して簡単ではないですが、より良い認知症ケアをできるよう、看護の現場で頑張りたいと思います。