~第2回 糖尿病教室を開催しました~
平成24年9月29日(土)、当院の多目的ホールにて第2回糖尿病教室を開催しました。
今回は4つの支援コーナー(「糖尿病と歯周病」、「糖尿病とフットケア」、「ストレッチ体操をやってみよう」、「食欲の秋と糖尿病」)を設置し、少人数ごとで相談を受けさせて頂きました。
少人数制を利用した、体感型の教室となり、参加者から多くの質問が飛び交い、アットホームな雰囲気の教室にすることができたのではないかと思います。
各コーナー担当からのコメントを紹介します。
【糖尿病と歯周病】
台風17号が近づく悪天候の中、第2回の糖尿病教室が開催されました。
ご来場いただきました方には、厚く御礼申し上げます。
歯周病と糖尿病は、お互いに悪影響を及ぼし、糖尿病の方は歯周病になりやすく、また反対に、歯周病が糖尿病を悪化させることがわかっています。
歯周病の予防には、プラーク(歯垢)を取り除くことが大切です。
歯ブラシの届きにくいところを、丁寧に磨きましょう。
自分の歯で、一生、おいしく食事したいものですね。
(歯科衛生士 西)
【糖尿病とフットケア】
このたび、フットケアについてお話しさせていただきました。
糖尿病は合併症として神経障害や循環障害を起こしやすい上に感染症に対する抵抗力も低下しています。
小さな傷でも潰瘍や壊疽(えそ)にまで進行しやすい状態です。不幸にして足の切断に至ることになったら、その身体的精神的苦痛は計り知れません。普段から足に関心を持っていただき、些細な傷も作らないようにしていただきたいと思います。
(看護師 福重)
【継続は力なり~ストレッチをやってみよう~】
私たちは、「継続は力なり!ストレッチをやってみよう」と題し、気軽にそして簡単にできる8種類の運動を一緒にさせていだたきました。楽しいフレーズと簡単な動きに最初は戸惑いを見せた方々も「これは よか!」「会社でもやってみます。」とご好評をいただきました。
「体を動かさなくては」と思っていてもなかなか実施するには気力も時間も必要です。今回の教室に参加することで、良いきっかけになったのではと感じます。私も、あの日以降にやや筋肉痛となりましたが、ここ数日さぼりがちでしたので、またこの文章を書くことをきっかけにスタートと思います。ぜひご興味を持たれた方はご連絡または次回の参加をお待ちしています。
(保健師 冨重・武井)
【食欲の秋と糖尿病】
今回の教室では、「秋の味覚と糖尿病」と題し、美味しい秋の味覚の楽しみ方についてお話させて頂きました。
まず、食事の中で血糖を上げるのは糖質である事。参加して下さった方の中には、すでにご存じの方もいらっしゃいました。現在、食後の高血糖(グルコーススパイク)は糖尿病を治療していく上でとても重要とされていて、血管内壁を傷つけ動脈硬化を促進させる大きなリスクとなります。
秋は、芋、栗、梨、桃、ぶどうなど糖質を多く含む食品が旬をむかえ、食べ過ぎには注意が必要です。栗なら中4個、さつま芋60g(小さめのもの1/2)でご飯50g(小さめの茶碗半分)の糖質が含まれますので、栗ごはんやさつま芋ご飯を食べる際は、その分のご飯を減らしましょう。
今回は、旬の食材以外にも糖質を多く含む食品と少ない食品の説明を行いました。次回の教室では、糖質の少ない食材を利用したメニューなどを紹介していく予定です。
(管理栄養士 杉木)
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