健康診断でよく行われる検査②
健康診断でよく行われる検査
尿検査について(~続き)
④尿糖って
採った尿の中に糖(ブドウ糖)が含まれているかを調べます。
血液中のブドウ糖を「血糖(けっとう)」と言いますが、この血糖が高いと
尿にも糖が出てきて尿糖の(陽性反応)が表れます。
検査方法は、試験紙で調べる「定性検査」と、1日の尿中に含まれる糖の量
を測定する「定量検査」がありますが、通常健診では定性検査を行います。
結果の基準値は陰性(-)か偽陽性(±)であれば正常と判断されますが、
陽性(+)~(++)の場合は、異常として判断し、腎臓や膵臓に病気を
疑い再検査を行います。
しかし、健康な人でも、甘いものを食べ過ぎたあとや強いストレスを受けた
時は、一時的に結果が陽性に出ることがあります。
また、体質的に尿の中に糖が出やすい「腎性尿糖」(じんせいにょうとう:
腎臓の機能が低下しているときに陽性として検出される)の人もいます。
健診では血液検査も行いますので「糖尿病」ではないかと疑われる場合には
空腹時血糖値やヘモグロビンA1Cの値がスクリーニングとして優先されます
のでご心配な方は詳しく検査されるとよいでしょう。
さらに、妊娠中にも、生理的に尿糖が出やすくなりますので健診を受けられ
る方は一言申し出て下さい。
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